朴守賢プロデュース・緊急チャリティーコンサート

CONNECTONES

〜中国・四川大地震、ミャンマーサイクロン被災支援の為に〜
※岩手・宮城内陸地震被災にも追加支援を決定

「CONNECTONES」開催に寄せて
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 私自身、今までもチャリティーコンサートには参加してきましたし、地域や国際舞台で音楽を通した様々な社会活動も行ってきました。しかし、今回は特に、アジアの地で起きた2つの甚大な災害と、アジアの作曲家というアイデンティティを持つ私の(すぐにアクションを起こせるような)周辺状況とのタイミングが重なったと思います。今、私が音楽家として人々と共にできること、社会に働きかけられることは何か。その一つの形が今回の企画で、それは自分でも不思議なくらいスムースに思い起こされ、計画されました。

 軍政が危ぶまれているミャンマーや、オリンピック間近でチベット問題や環境汚染が取りざたされている中国を襲った自然の猛威。私は何かを啓示されている気がしています。そして、私の感じるその啓示は、私の常日頃の音楽や生活上の信条とぴったり重なりました。
「繋がり」です
 
 経済至上主義に偏る現代社会が繋がりを無くしていく今だからこそ、音楽は人間にとって大事な生きる拠り所となり、精神に恵みを与え、大事なことに気付きを促すのではないでしょうか。21世紀こそは、世界が手を繋ぐ時代、そして藝術の時代だと思います。折しも、環境問題等で世界市民的な発想を持つ人々が増える中、アジアで、或いはまさしく隣国で起きた未曾有の大惨事を受けて、同じアジア人、或いは地球の住民として心を痛めている人も多いでしょう。そして、この大惨事の支援の為に多くの人々が集結していますが、私はそこから更に、より根源的な繋がりの意識、私達は皆違うけれども奥深くで同じ花の種を持っているという認識を、音楽を通じて共有できればと思っています。

 大阪の小さな町の小さな音楽家達のアクションですが、300席のホールで集める収益募金の数十万円ですが、それでも遠く離れた地の、ブラウン管の向こうで苦しんでいる人々を覆う毛布一枚にでも自分達が関わっているということを少しでも多くの人が気付いていくことは、今の時代だからこそ必要だと思います。そして私にできることは、皆さんに"音楽"を通してその感動を共有していただくこと、一人ひとりに共通の花を咲かせ、"繋げる"ことです。

Everything is connected. Everything is being with music.
全ては繋がり、全ては音楽と共に


                                
2008年5月31日
                                            作曲家 朴守賢
                                              

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 おかげさまを持ちまして、connectonesは大好評をいただきました。募金の集計はまだですが、あの時空間に集結した方々は勿論、そこにベクトルを向けてくれた方々も、皆音楽により繋がる事に成功したと思います。

 今自分が一度の公演でできることは全部やり切りました。作曲家として、杉本緑地公園として、社会的使命を実践する音楽家として。コンサートとしては非常に充実していたと思いますし、その感動は確かに皆さんと共有できたと実感しています。小さいながら、少ないながら、花の種は分かち合えました。小さいながら、少ないながら、それらは決して小さくも少なくもありません。結局の所、この作業と意識が無いと花は咲いていかないのです。

 実は、今回のチャリティーコンサートの呼びかけ中に、「中国やミャンマーの災害なんて遠くてピンとこない」と言われたことがありました。私は正直、同じアジア人としてピンときてくれると思ってたので意外な言われようだったのですが、そう思う人はやはりいるのでしょう。
 しかし、私の真意は、具体的なトピック(どこそこの災害支援等)にあるのではありません。公演で体現したような"繋がり"に気付けば、それは全ての事柄に応用でき、当てはまる。それを今回はより具体的なアクションとして被災支援に繋げようということです。そして、それを全人類的に感覚的にしかし確実に共有できるものに、音楽があると。音楽の役割はいろいろありますが、現代に於いて私はこの視点が一つ重要だと思っています。
 今回は特に、その真意を伝えたくて、公演中は言葉も多用しましたが、本番ご一緒した方々は音楽によって繋がりを感覚的にしかし確実に共有したものと確信しています。

 音楽はそれ自体自由です。皆さん実際に好きに気軽に触れ合っていると思います。それでいいと思います。本当は私みたいにお固く考えずに、自然に純粋に音楽を楽しめば良いのです。(私はそういう仕事ですのでそれはそれでいいですし、私もまた自然に純粋に音楽を楽しんでいます。)それでいて、少しばかりでも"音楽"しているそのことに意識がいけば、心は豊かになります。能動的な意識は全てのアクションに対して繋がりを感じます。音楽による平和構築です。

 自分で言うのも何ですが、実直で頑固な性格の為か、何かと孤独の多い生き方の私にとって、これだけ自身をさらけ出したイベントで皆さんと感動を共有でき、繋がれたのは、私自身にとっても宝です。

 繋がった皆様、ありがとうございました。


9.Jul.2008
朴守賢

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